CASE
合資会社 西岡勝次商店
水産加工業向け売上・販売管理在庫管理
水産加工業向けのシステム導入で業務効率化とデータの有効活用を実現」
合資会社西岡勝次商店は、熊本県天草市牛深町で出汁のもととなる雑節の製造・販売を行っている会社です。多魚種多品目の取り扱いを強みとし、全国の二次加工業者へ様々な節を提供しています。DXやIoTの活用にも力を入れており、2015年には当社と共同で「水産加工業向け売上管理システム」を開発。売上管理、在庫管理、仕入情報管理などの面で現在も活用いただいています。 |
導入の背景
手書きの帳簿に頼りっきりの非効率な情報管理により、業務の生産性と正確性が低下ビジネスチャンスを逃すことも
システム導入前は、仕入れから販売、在庫管理まで全ての情報を手書きの帳簿に記録し、持ち運んで業務を行っていました。帳簿には、日々の加工量、販売先別の売上、商品の歩留まりなど、多岐にわたる情報が記載されていましたが、過去の不要な情報なども含まれており、帳簿の重量や情報の探しにくさが大きな負担となっていました。特に、年間の加工量や過去の販売実績を調べる際には、膨大な量の帳簿を最初から最後まで確認する必要があり、多大な時間と労力を費やしていました。
また、年1回の国の調査対応では、過去のデータを正確かつ迅速に集計する必要がありましたが、手作業による集計は非常に時間がかかり、ミスが発生するリスクも高かったため、業務効率の低下を招いていました。仕入れに関する判断も手元の帳簿に頼らざるを得ず、帳簿が手元にない場合は、会社に帳簿を見に行く手間も発生していました。さらに、帳簿は社内で共有することができないため、自分が現場にいないと仕事が進められず、その結果、営業や視察に行けなくなってしまい、取引の機会等を逃すこともありました。
導入の効果
データに基づいた迅速かつ正確な業務遂行が可能に!顧客満足度向上、業務効率化、そして戦略的な経営を実現
システム導入により、業務効率が大幅に向上しました。顧客から「9月に頭付きのサバが欲しい」という要望があった場合にも、過去のデータに基づき「その時期には魚が獲れないため、6月に仕入れておく必要がある」と具体的な提案ができるようになり、顧客からの信頼もより高まったように感じています。従来は帳簿を持ち歩いていましたが、現在は外出先でもスマートフォンやタブレットからデータにアクセスできるため、場所や時間に縛られず、営業活動や顧客対応を効率的に行うことができます。
また、システムに蓄積されたデータから、商品ごとの平均価格や価格変動といった情報を簡単に取得できるようになり、新たな商品の仕入れや価格設定、顧客への最適な価格提示もスムーズに行えるようになりました。データに基づいた意思決定が可能になったことで、より戦略的な経営の実現につながり、年1回の国の調査対応も、システムで得られた数値を記入するだけで簡単に済むようになりました。
今後の展望
複雑な業務に特化し、開発チームの熱意によって完成したシステムはなくてはならない存在さらなる機能拡張を目指し、より完璧なシステムへと進化させたい
システム開発当初は、私たちの業界特有の複雑な業務内容を理解していただくことに苦労しました。しかし、開発チームの熱意と努力により、非常に精度の高いシステムが完成しました。現在では、このシステムなしには業務が成り立たないほど、なくてはならない存在となっています。取引先からも高い評価をいただき、「自社でも導入したい」という声を多数いただいています。私も、外出先からスマートフォンやタブレットでデータにアクセスできるなど、その便利さを実感しています。
現在システムに9割ほど満足していますが、さらなる機能拡張を期待しています。今後は、AIなどのツールも活用したいので、九州デジタルソリューションズに相談しながらうまく組み合わせて活用し、より完璧なシステムへと進化させていきたいと考えています。
(合資会社西岡勝次商店 三代目代表取締役社長 西岡 勝太郎氏)
※本内容は2024年8月時点のものです
※個社別に機能開発可能なシステムです
お客さまプロフィール
社名 | 合資会社西岡勝次商店 | |
業種 | 水産加工業(雑節) | |
所在地 | 熊本県天草市牛深町1651-1 | |
電話番号 | 0969-73-3848 |